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2017年9月26日

NBiS2017 参加報告

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|◆ NBiS2017
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石田 智行(茨城大学)
2017年8月24日~26日の3日間に渡り,カナダ・トロントのライアソン大学でThe
20-th International Conference on Network-Based Information Systemsが開催
された.NBiSは1998年に開始されてから今年で20年目を迎える.2件のKeynoteでは,
大変貴重な発表を聞くことができた.
 筆者は,毎年NBiSと同時開催される国際ワークショップInternational Workshop
on Network-based Virtual Reality and Tele-existence (INVITE)にて発表を行っ
た.INVITEは,近年の超高速ネットワーク技術やグリッドコンピューティング技術
により,大規模3Dデータやビデオ映像などを用いた研究開発が世界中で盛んに行わ
れるようになってきたことに伴い,その最新技術や動向に関する研究成果を議論す
るためにVRの基礎から応用までのVR全般を対象としたワークショップであり,今年
で12回目の開催となる.
 今年のINVITEでは,8件の論文が採択され,活発な議論がなされた.筆者も「Im-
plementation of a Community-Based Disaster Prevention Information System」
というタイトルで大規模ディスプレイ環境を活用した大規模自然災害時における防
災情報システムについて発表させて頂き,多くの方々から貴重なご意見を頂戴した.
 中でも筆者が特に興味深かった発表は,慶應義塾大学の小木哲朗教授が発表した
「Multilingual Information Service Based on Combination of Smartphone and
Digital Signage」である.このシステムは,スマートフォンとiBeacon技術により
デジタルサイネージと組み合わせた多言語情報サービスシステムであり,訪日外国
人観光客にとって非常に有益なシステムである.
 最後に,滞在期間中は天気に恵まれ,大変快適に過ごすことができた.また,We
lcome Reception Partyや Banquet Partyでは,発表時間の都合上聞くことの出来
なかった研究内容についてさらなる知識を深め,世界各国の研究者らと幅広い分野
について交流を深めることができた.
 次回は,2018年9月5日~7日の3日間に渡り,スロバキアで開催される予定である.
詳細は,以下のURLを参照されたい.
http://voyager.ce.fit.ac.jp/conf/nbis/2018/

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