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2016年11月21日

ISMAR 2016 参加報告

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|◆ ISMAR 2016 参加報告
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NGUYEN TRUNG ANH(立命館大学)
 複合現実感に関する国際会議であるIEEE International Symposium on Mixed
and Augmented Reality (ISMAR)が2016年9月19日から23日にかけてメキシコ・メリ
ダのFiesta Americana Merida Hotelで開催された.5日間の内,最初の3日間(19~
21日)は本会議,後半の2日間(22,23日)はワークショップおよびチュートリアルに
割り当てられた.本会議は口頭発表によるPaperセッションとポスター・デモ発表
セッションで構成された.口頭発表24件の内,Long paperは8件(投稿79件),Short
paper は16件(投稿71件)であった.ポスターセッションでは35件が発表された.
また,初めての試みとしてARアプリケーションを製作するHackathonも同時並行で
開催されていた.
 基調講演では,Imperial College LondonのAndrew Davison教授により「The
History and Future of Visual SLAM」という題目の発表がなされた.将来は,
SLAMはモバイルデバイス上でリアルタイムに空間認識する問題に発展すると述べら
れたことが印象的であった.個人的には,SLAM TrackingセッションとCalibration
and Trackingセッションで行われた口頭発表が興味深かった.特に,Akash Bapat
らが提案した,複数のローリングシャッターカメラを利用することで高周波にヘッ
ドトラッキングする手法はBest Paper Awardにも選ばれた.Best Paper Runner Up
Awardには伊東らのHMDに関する研究が選ばれ日本勢も健闘した.
 ポスターセッションはPaperセッションの直後に開催されたので,数多くの人が
参加して盛況であった.Annette Mosselらが発表した大規模の3Dシーンを再構成し,
ネットワークを介してデータストリーミングを行い,リアルタイムに再構成した
シーンを拡張するフレームワークはBest Poster Awardに選ばれた.Byung-Kuk Seo
らが発表したロバストなオブジェクトトラッキングのためのモーションモデルに関
する研究はBest Poster Paper Runner Up Awardに選ばれた.
 Microsoft Hololensの開発版が体験できるチュートリアルは,非常に数多くの参
加者で埋め尽くされ,他のワークショップが急遽時間変更される程であった.他に
もDRや標準化に関するワークショップも覗いてみたが,何れも盛況であった.
 初日のレセプションと2日のバンケットは自由な雰囲気で基調講演の方や有名な
研究者などと交流する機会にも恵まれた.バンケットではメキシコの伝統な食事や
生演奏とダンスのショーを体験することができた.Long Lasting Impact賞を受賞
したのが著者の所属する研究室の田村秀行教授であったことには非常に驚かされた
とともに嬉しくもあった.
 次回のISMAR 2017は2017年10月9日から13日にかけてフランスのナントで開催さ
れる.

http://www.ismar.net/

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