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2019年11月27日

ICAT-EGVE 2019

峯 大典(東京大学)

 ICAT-EGVEは今年で29回目となる人工現実感とテレイグジスタンスに関する国際会議と今年で24回目となるEurographicsの仮想環境シンポジウムが合体し,開催され
た会議である. 本年度は9月11日から13日の3日間,東京大学の本郷キャンパスで開催された. また今年はバーチャルリアリティ学会大会との共同開催となっており, 参加者は二つの会議を自由に行き来できるようになっていた.

 今回の会議では3つのKeynoteと東京大学の舘暲名誉教授, 廣瀬通孝教授による招待講演が行われた. 一つ目のKeynoteは東京大学の池谷裕二教授による“Living in dream”, 二つ目は国立成功大学のChien-Hsu Chen教授による“Creative a Conceptual Design Thinking with three Design disciplines: Product, Interaction, and Service”, 三つ目はNiantic, inc. の川島優志氏による“How Niantic AR Unites People and Reality”であった. また招待講演では舘教授が“Forty Years  of Telexistence—From Concept to TELESAR VI”と題してテレイグジシスタンスの歴史について, 廣瀬教授が“VR Center and Dawn of Service VR Research”と題して2018年に設立された東京大学バーチャルリアリティ教育研究センターの概要とサービス業としてのVR研究についてご講演いただいた.

 本会議では15件のPaper (内Short Paper 2件;採択率65%), 13件のPoster, 2件のDemoの発表が行われた. 私も“Wider IPD makes people perceive their body to be not so large when large hands are presented”という題名で, 瞳孔間距離や身体部位の大きさが自身の身体や外界のスケール認知に及ぼす影響についての研究でポスター発表を行った. 優秀論文賞は15件のPaperの中からGold, Silver, Bronzeとして3件の論文が選ばれた. GoldにはJingxin Zhang, Omar Janeh, Nikolas Katzakis, Dennis Krupke and Frank Steinickeによる“Evaluation of Proxemics in Dynamic Interaction with a Mixed Reality Avatar Robot”が, SilverにはRona n Gaugne, Quentin Petit, Theophane Nicolas, Mai Otsuki and Valerie Gourantonらによる“Evaluation of a Mixed Reality based Method for Archaeological Excavation Support”, BronzeにはFumihiko Nakamura, Katsuhiro Suzuki, Katsutoshi Masai, Yuta Itoh, Yuta Sugimoto and Maki Sugimotoらによる“Automatic Labeling of Training Data by Vowel Recognition for Mouth Shape Recognition with Optical Sensors Embedded in Head-Mounted Display”がそれぞれ選ばれた.Goldに選ばれた論文はMixed Reality環境における人型アバターとの信頼できる距離感にアバターの腕の振り方が与える影響について調べたものであり, 人とアバターとのコミュニケーションに着目した大変興味深い研究であった.

 また, PosterとDemoの中から優秀発表賞としてKojiro Yanoによる“Production of instructional videos using a virtual presentation room on a mobile head -mounted display”が選ばれた.

 次回のICAT-EGVEはアメリカ, フロリダ州のオーランドにて開催される予定である.

http://conference.vrsj.org/icat-egve2019/

Category: 学会参加報告