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2016年9月26日

NBiS2016 参加報告

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|◆ NBiS2016 参加報告
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宮地英生(東京都市大学)
 The 19th International Conference on Network-Based Information Systems(N
BiS 2016)は,2016年9月7日~9日の3日間,チェコ共和国のオストラバ(OSTRAVA)
市にあるオストラバ工科大学(Technical University of Ostrava)で開催された.
 この会議は,NBiSシンポジウムと8つのワークショップで構成されている.著者
は,その中で最も歴史が長いINVITE(第11回 International Workshop on Network
-based Virtual Reality and Tele-existence)に参加した.今年のINVITEは採択
件数6件と,例年に比べると少なかったが,例年通り活発な議論が交わされた.
 今年のINVITEは観光情報を取り扱うテーマが多かった.岩手県立大学の平川剛氏
は,観光のための地域情報の収集と発信方法に関する発表を行い,慶応大学の小木
教授はiBeaconを用いて,公共の場に設置されたデジタルサイネージが視聴者の話
す言語で情報を提供するシステムと利用試験結果について報告した.訪日外国人旅
行者数は2015年1,947万人(日本政府観光局(JNTO)「訪日外客数」)に達しており,
この数字は今年の上半期も対前年を超えていることから2,000万人突破は確実と見
られている.2020年の東京五輪に向け,この数字はさらに伸びていくと予測され,
IT技術を使った“おもてなし”への期待はますます高まっていくだろう.2016年は
「VR元年」と言われ2016年9月15日から開催された東京ゲームショウでは,VR技術
を使ったゲームが多数展示されたという.今年の発表は,スマートフォンを用いた
発表が多かったが,これからVRと結合した成果も出てくるのでは,と期待している.
 このオストラバという町,海外旅行書として定番の「地球の歩き方(ダイヤモン
ド社)」シリーズの「A26チェコ/ポーランド/スロヴァキア 2016-17」には1頁の
掲載も無い.首都,プラハから特急列車で3時間,ポーランドとの国境に近い場所
に位置する.石炭の採掘で栄えた工業都市だったが,現在,炭鉱は閉山,溶鉱炉を
持つVitkovice製鉄所は操業を止めている.製鉄所跡は観光地として保存されてお
り,懇親会は巨大なガスタンクに作られたコンベンションホールで開催された.全
参加者が一同に会する懇親会は,イベントが表彰式と次回の案内だけで,情報交換
を目的にした自由な雰囲気であった.
 ところで,チェコ共和国といえば,ピルスナービールの発祥地.国民一人当たり
消費量は世界一と言われ,ビールは水やコーラよりも安い.駅の売店では350mlの
缶ビールが日本円に換算して約60円,ビアホールの生ビールが200~250円程度であ
る.広場では,昼から露店でビールが販売されており,屋外の飲酒も禁止されてい
ないようだ.また,短い滞在中,「このトラムは,ここで終点だよ」,「会議に参
加するのかい.それはあっちの建物だよ」と,先方から積極的に英語で声をかけら
れたことも多く,明るくフレンドリーな印象を受けた.
 次回,第20回NBiSは,2017年9月にカナダ・トロント,第12回INVITEも例年通り
開催される予定である.

http://voyager.ce.fit.ac.jp/conf/nbis/2016/

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