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2018年10月25日

UbiComp 2018 参加報告

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◆ UbiComp 2018
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髙橋 卓巳(東京大学)
 今年のISWC / Ubicompは10月9日から11日にかけてシンガポールのSuntec Singapore Convention and Exhibition Centreにて開催された.Ubicomp’18は今年もISWC’18(ACM International Symposium on Wearable Computers 2018)と併催されている.前日の10月8日にレセプションが行われ,3日間にわたり主会議が行われた.主会議への参加者数は685名に上り,参加者の約半数が学生であった.日本からの登録者数はアメリカの194名に次ぐ,124名で2番目であり,中国の92名を上回った.
 発表は,UbicompがIMWUTから186件あり,初日のみ5パラレル,二日目と三日目が4パラレルで行われた.デモとポスターの発表は,それぞれ55件,154件であった.一方ISWCは,Long Paper,Short Paper,Brief Paperの順に,62,29,17件の採択数となり,プレゼンテーションとポスター発表のセッションが行われた.特に,デモやポスターセッションはUbicompとISWCの合同で行われ,部屋に人が溢れるほど活発に議論が行われていた.
 印象に残った発表は,ISWCのBest PaperにノミネートされたMedia LabのSkinMorphという発表である.SkinMorphは,熱変化によって硬さを変化させることができる親水性のゲルを用いた皮膚上に装着可能なインタラクティブデバイスである.また,アプリケーションによってプラグラマブルに硬さを変化できるようなテキスタイル出力するファブリケーション手法を提案した.
 筆者は,装着型マルチローターを用いた跳躍力拡張システムについてポスター発表をした.簡潔に研究を説明するのには苦労したが,興味を持ってもらった参加者の中でも,UbicompとISWCの参加者でそれぞれ異なる視点から質問やフィードバックをもらい,有意義な議論が出来た.
 来年のUbicomp/ISWC 2019は,イギリス,ロンドンで行わられる.IMWUTの締め切りは年に4回,ISWCは年に1回締め切りがある.ぜひ積極的な参加を勧めたい.
http://iswc.net/iswc18/
http://ubicomp.org/ubicomp2018/

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