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2017年8月26日

HCII2017 参加報告

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|◆ HCII2017

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青木 大樹(東京大学)

 Human-Computer Interaction International(HCII)2017は今年で第19回目の開

催となる.今年のHCIIは7月9日から14日にかけて,カナダのバンクーバー

(Vancouver Convention Centre)にて開催された.9日から11日はチュートリアル

セッション,12から14日はパラレルセッションやポスターセッションなどをみるこ

とができた.

 本大会の参加者数は1800名以上に登り,参加国は59カ国にもなった.大会中の主

な企画としては,22件のチュートリアル,231件のパラレルセッション,そして177

件のポスターセッションが行われており,総ペーパー数は1228件にも及んだ.

 11日の基調講演にはBen Shneiderman教授(University of Maryland, USA)が招

かれ,その中で教授は「Solving the immense problems of the 21st century

will require ambitious research teams that are skilled at producing

practical solutions and foundational theories simultaneously」と冒頭で発表

し,the ABC Principle(Applied & Basic Combined)とthe SED Principle(Blend

Science, Engineering and Design Thinking)の2つの原則で,HCIの分野での発見

と創造を加速させることの重要性を説いた.

 Best Paperには各Thematic areaから1件ずつ選ばれ,全15件が表彰された.例え

ば「Virtual, Augmented and Mixed Reality」のエリアからは「Dispelling the

Gorilla Arm Syndrome: The Viability of Prolonged Gesture Interactions」が

選ばれた.この論文は,空中で腕を動かすなどのジェスチャによるコンピュータと

のインタラクションの際に発生する腕の疲労(the Gorilla Arm Syndrome)を軽減

するためにSupported Gesture(肘を肘掛けに置きつつ行えるジェスチャ)を提案

した.これによりキーボードと同程度の疲労でコンピュータとインタラクションす

ることが可能となったと結論づけている.

 また筆者らは,「Basic Study on connecting AR and?VR?for digital

exhibition with mobile devices」と題して14日に「VR2.0 and Digital Museum」

のセッションで発表を行った.本発表では,ARとVRコンテンツをシームレスに接続

する手法を提案し,そのプロトタイプなどを発表した.多くの海外の研究者からの

多角的な視点からなる質問や提案を受けることができたので,それらを活かして今

後もさらに手法を改善していくつもりである.

 HCII 2018はラスベガスで開催される予定であり,公式サイト

(http://2018.hci.international/)もすでに完成している.

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