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2017年12月25日

SIGGRAPH ASIA2017 参加報告

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|◆ SIGGRAPH ASIA2017
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秋山 諒(奈良先端科学技術大学院大学)
 2017年11月27日から30日にわたり,SIGGRAPH Asia 2017がタイ,バン
コクのBangkok International Trade & Exhibition Centre (BITEC)で開催され
た.会場であるBITECは非常に広く,SIGGRAPH Asiaと同時に他分野の展示会等も
開催されていた.SIGGRAPH Asiaは2007年から開催されており,今年で10年目を迎
えた.また,タイでの開催は初めてであった.Conferenceは27から,Emerging Technologiesを含むデモ展示は28から開催された.
 セッションに問わず複数の日本人研究者の発表が見受けられた.Technical
Paperのセッションでは,筑波大学のグループによる”Deep Reverse Tone Mapping”
という研究の発表が行われた.この研究は,ディープラーニングによる機械学習を
行うことにより,1枚の写真の入力からHDR画像を生成するものである.従来手法で
は暗すぎて見えなかったり,逆に明るすぎて白飛びしていた部分が綺麗に表現され
たHDR画像が生成されていた.
 Emerging TechnologiesはSIGGRAPHにもあるセッションで,多くの研究のデモ展
示が行われる.参加者からの投票と主催者側の投票とで2つのベストデモ賞が与えら
れる.主催者側の投票でのベストデモ賞には,”Mobius Walker: Pitch and Roll
Redirected Walking”という東京大学の研究が選ばれた.このデモは,複雑な三次
元物体である「メビウスの輪」の上をVR空間上で歩くことができる.実際に歩くの
は二次元の床であるが,HMDによる映像の提示により8の字を描くように体験者を歩
かせることで立体のメビウスの輪の上を歩いているように感じさせることができ
る.私も実際に体験させていただいたが,登ったり下ったりする感覚が得られ,平
衡感覚が変になるような印象を受けた.
 SIGGRAPH Asia 2018は東京で開催される.今年度も日本からの参加者,発表者が
数多く見受けられたが,来年度はさらに多くなることが予想される.
https://sa2017.siggraph.org/

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