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2013年12月26日

ACE2013 参加報告

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|◆ ACE2013 参加報告
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 有馬 丞(京都工芸繊維大学)

 2013年11月12日~15日にかけて,ACE2013(10th International Conference on
Advances in Computer Entertainment Technology)が,オランダOverijssel州の
ドイツ国境に近い町EnschedeにあるBad Boekeloで開催された.学会会場は森の中
にある静かなホテルで,温水プールやボーリング場,テニスコートなどがあり様々
なレジャーに対応したリゾート施設だった.
 今回のACEでは,Keynote speakerとしてDisney ResearchのAli Israrによるエン
タテインメントのための触覚研究についての講演があったり,シリアスゲームに関
するスペシャルセッションが用意されているなど,ゲームに関する研究が多く発表
されていたのが印象的だった.
 会場には研究発表が行われる部屋以外にも,Overkill Retro Gaming Roomという
数々のレトロゲームをプレイできる部屋が用意され,多くの参加者が楽しんでい
た.その他口頭発表では,ゲーム内のキャラクタを人間が操作しているかのように
振る舞わせる研究が紹介され,Best Paper Award Goldを受賞した.
 また,14日に行われたCreative Showcase(デモ発表)は,口頭発表会場から車
で15分ほど離れたUniversity of Twenteでポスター発表と同時に行われた.CSで
は,Gold Creative Showcase Awardを受賞した空中に浮いたように見えるARのキャ
ラクタとインタラクションできるシステムの他,ユーザの口のかたちを認識しそれ
に合わせて歌うテノール歌手アバターを自動生成するシステムなどが設置され,デ
モを実際に体験したりディスカッションをするなど盛り上がっていた.
 私たちは,ユーザがイメージする音をオノマトペを使って手早く入力するリズム
音楽制作支援システムOnonmatorackを展示した.多くの来訪者に実際に体験して頂
き,システムの改善につながる指摘や,日本以外の国で使われているオノマトペに
ついて色々教えて頂き,非常に良い体験になった.
 デモの終了後の懇親会は,会場がTwentseWelleという非常にモダンな自然史博物
館だったことに驚いた.立食パーティーのようなかたちで,研究者の方々や
University of Twenteの学生(現地で運転手としても働いてくれていたナイスガ
イ)と色々な話が出来たことも良い経験となった.
 今回,ACE2013という国際学会に参加して痛感したのは,発表は当然のこととし
て,コーヒーブレイクや懇親会で多くの研究者の方々と交流する際の英語能力の重
要さだった.今後より英会話能力を向上させ,機会があればまたこのような国際学
会に参加したいと思っている.
 次回のACE2014は,ポルトガルのマデイラ島で開催が予定されている.

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