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2013年10月25日

VRST2013 参加報告

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|◆ VRST2013 参加報告
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 佐々木直(東京大学)

 2013年10月6日から9日の5日間に渡り,シンガポールの南洋工科大学にてVirtual
Reality Software and Technology (VRST) 2013が開催された.今年のVRSTの発表
は論文38本(うちフルペーパー20本,ショートペーパー18本),ポスター11本で
あった.日本からは東京大学五十嵐研とSony CSLからそれぞれ1本の計2本の論文が
採択された.論文採択者にはベストペーパーの審査には登壇発表の質も加味すると
知らされていたため,どの発表も質が高いものであった.
 初日は2セッションが行われた.そして,夜には南洋工科大学Institute for
Media Innovation (IMI)の見学が行われた.IMIの最新研究を公開していただき,
どれもが非常に興味深い研究であった.その後,ウエルカムレセプションおよびポ
スター発表が行われた.
 2日目はオープニングセッションを行い,次に基調講演としてVirtual &
Augmented Reality (V&AR) research team of the CNRS/ LIMSI 研究所(VENISE)の
所長であるPatrick BOURDOT氏によるVENICEにおける研究紹介が行われた.その
後,4セッションの発表が行われた.
 3日目はまず基調講演としてICREA-University of BarcelonaのMel SLATER氏によ
る没入空間における人間の心理に関する研究の紹介が行われた.その後,3セッ
ションの発表が行われた.そして,招待講演としてICREA-IDIBAPS Barcelonaの
Maria V. Sanchez-Vives氏による脳科学における身体性に関する研究の紹介とVR技
術の応用例の紹介が行われた.
 最後にクロージングセッションとしてベストペーパーの発表が行われた.ベスト
ペーパーは各セッションの座長が論文の内容および発表を審査対象として投票を行
い,同率で2本の論文が選出された.ひとつはパリ第11大学,フランス国立科学研
究センター&フランス国立情報学自動制御研究所のCyprienらのDrilling into
Complex 3D Models with Gimlensesが選ばれた.もうひとつは僭越ながら我々の論
文であるFacetons: Face Primitives with Adaptive Bounds for Building 3D
Architectural Models in Virtual Environmentが選ばれた.
 次回は,米国にて開催される予定であるが,詳細な場所および日程はまだ決まっ
ていないとのことである.
http://conference.ntu.edu.sg/vrst2013/Pages/AboutVRST2013.aspx

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