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2024年3月25日

インタラクション2024

西本 騰(立命館大学) 

 インタラクション2024が,2024年3月6日から3月9日の3日間にかけて開催された.本シンポジウムは,1997年より毎年開催されており,今年で28回目の開催となる.ここ数年は,新型コロナウィルスの感染拡大の影響による感染症対策の観点から,オンライン開催や一部展示の制限を余儀なくされていたが,今年度は,5年ぶりの完全制限なしの開催となった.インタラクション研究において,実際に見る,聴く,触る,味わう,香る,といった五感を持って体験することは極めて重要である.制限有りの開催では,これらの体験が制限されてしまう分野もあり,多くの研究者が心残りを感じていたと思われる.今回の開催では,研究者が自らの研究の魅力を存分に伝えられる機会が提供され,議論の活性化に寄与したと考えられる.今後も予想ができない世の中ではあるものの,制限のない開催を願ってやまない.

 登壇発表には,前年度より21件多い46件の投稿があり,その内の18件が採択された.また,情報処理学会「インタラクションの理解及び基盤・応用技術」特集号より,論文2件が招待され,登壇発表があった.インタラクティブ発表では,前年よりも71件多い295件の投稿があり,内48件がプレミアム発表,246件が一般発表として採択された.プレミアム発表はプログラム選出のインタラクティブ発表賞の候補となり,発表当日にチーフプログラム委員団の巡回審査を経て,受賞が決定された.今年度は,登壇発表,インタラクティブ発表の双方にて投稿数の増加が認められており,過去最大の投稿数となり,インタラクション分野における高い関心が寄せられていることが数字としても現れる形となった.今後もインタラクション分野のさらなる発展が期待される.また,特別講演として,栗原一貴氏,塚田浩二氏,中村裕美氏,宮下芳明氏の4名のイグノーベル賞受賞者対談が行われ,世界でもトップクラスの研究者が一同に介する中で,受賞に関する裏話や発想のきっかけなど,貴重なお話を伺うことができた.

 運営に関しては,Scrapboxを使用した質疑応答,資料共有が行われた.参加者が自由に発言を追記できることから,登壇発表における質疑応答が終了した後も活発な議論を続けられ,よりよいフィードバックを行われた.中継,展示等についても,過去最大の規模となりながらも,大きなトラブルもなくスムーズな進行が行われた.ひとえに運営スタッフの皆様のご尽力の賜であり,参加者の一人として,改めて運営スタッフの皆様に心よりの謝意を表す.

 来年度もインタラクション2025が開催される予定である.今後もインタラクティブな体験を享受できる機会として,並びに,研究者の議論・交流を深める場として,本シンポジウムの発展を期待する.

 最後に,本シンポジウムをご支援いただいた協賛企業様の皆様に対し,心からの感謝を申し上げます.会場内の飲食物,学生の参加費援助等のご協力につきまして.ゴールドスポンサーとしてご支援いただいたpaizaラーニング様,ほぼ日様.シルバースポンサーとしてご支援いただいたCreact様,Tobbi様,LINEヤフー様に厚くお礼申し上げます.

公式サイト:https://www.interaction-ipsj.org/2024/

Category: 学会参加報告