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2019年9月25日

HCI International 2019

加藤花歩,齋藤彩音,松本渚紗(慶應義塾大学)

 HCII2019は2019年7月26日から31日にかけてアメリカのフロリダ(Florida)にて開
催された.本会議は3日間のチュートリアルから始まり,続く3日間で登壇発表,ポ
スター発表,デモ展示の3つのセッションが並行して行われた.本会議の会場はディ
ズニーワールド内のWalt Disney World Swan & Dolphin Hotelであり,宿泊エリアと
は別に会議スペースが広くとられ,活気を感じつつも会議に集中できる空間であっ
た. 
 全体5029件の投稿からPaper1274件,Poster209件が採択された.Best Paperは
HCI,VAMRなどの18の分野ごとに1件ずつ,Best Posterは全体で1件であった.
 会議はパラレルで進行し,いくつかの登壇発表とポスター発表が同時に行われて
いた.そのため人はある程度分散していたが、人気なセッションは賑わっていた.
また本学会ではバンケットの時間がなく,代わりにポスターの部屋にて一日2回コ
ーヒーブレイクが設けられていた.特にコーヒーブレイクの時間には多くの人がポ
スターの部屋に集まり,コーヒーを片手にポスターの議論が活発に行われていた.
 数多くの研究の中で,興味深かったものをいくつか紹介する.「Exploring the
Feasibility of Classifying Fundamental Locomotor Skills Using an Instrumented Ins-
ole and Machine Learning Techniques」という研究では,圧力センサを内蔵した靴
と機械学習を用いて,「歩く,跳ねる,走る,疾走する」という4つの動きを分類
できるかどうか検証を行っていた.また「Visualization and Exploration of Deep
Learning Networks in 3D and Virtual Reality」という研究では,深層学習のネットワ
ークレイヤーを視覚化していた.3Dオブジェクトを用いてネットワーク上でどのよ
うな処理が施されているかを表現することで,今までブラックボックスとなってい
た処理が明確になっていた.
 次回のHCII2020は2020年7月19日~24日にデンマークのコペンハーゲンにて開催
予定である.
 公式サイト:http://2019.hci.international/index.html

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