DCExpo 2018 参加報告
佐野 文香(電気通信大学)
DCExpo(デジタルコンテンツ Expo)は,11月14日から11月16日にかけて3日間 開催された.昨年とは異なり,幕張メッセで Inter BEE 2018 と同時開催された.
プログラムは Exhibition,Innovative Technologies 2018,BizTech*Match, IVRC2018: 国際学生バーチャルリアリティコンテストの4つに分類されていた. Innovative Technologies 2018 は日本のコンテンツ産業の発展のため,革新的な コンテンツ技術を発掘・発信することを目的に実施された.公募,審査を経て採択 された技術 12 件が展示された.
会場には企業やマスコミ,学術関係者などの多くの人が訪れ,それぞれの展示ブ ースで技術的な内容や実用的な内容など様々な議論が⾏われた.
採択された技術のうち,慶應義塾大学理工学部杉本研究室の AffectiveHMD:組み込み型光センサを用いた頭部装着型ディスプレイ内での表情認識技術に Innovative Technologies 2018 Special Prize が ACM SIGGRAPH から贈呈された.
HMD はユーザに臨場感あふれる VR 体験を提供することができる.しかし,HMD を装着したユーザの顔は大部分が覆われるため認識が難しいという問題があった.この問題に対して,反射型光センサと機械学習を用いた表情認識技術を提案している.
DCExpo の様子は DCExpoTV にて配信されているため,興味を持った方にはぜひ 視聴していただきたい.