ヒューマンインタフェースシンポジウム2011 参加報告
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|◆ ヒューマンインタフェースシンポジウム2011 参加報告
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林 健志 (産業技術総合研究所)
ヒューマンインタフェースシンポジウム2011が2011年9月13日(火)~16日(金)
の4日間,仙台国際センターにて開催された.
ヒューマンインタフェースシンポジウムは国内のHuman InterfaceやHuman-human
Interactionを研究領域とする研究者が集まるシンポジウムであり,本2011年度のシ
ンポジウムはコンセプトの「ポジティブ」を体現する活発なものとなった.
本シンポジウムは、3月11日東日本大震災の被害を受け仙台での開催が危ぶまれる
なか,実行委員の先生方の状況の激変に負けず実施を行うという総意から,開催地
を東北大学から仙台国際センターに移し開催された.またその意志に多くの研究者
が応え,参加人数505人,一般発表者数169名,対話発表数70名と盛大に行われた.
一般発表は2~4日目に4部屋で並行して行われており,発表内容も,交通・運転者
支援,知覚,インタフェースデザイン,コミュニケーション支援,医療・福祉,高
齢者など幅広くヒューマンインタフェースの関わる分野の研究が紹介され,多くの
活発な議論がされた.
また,対話発表は3日目に大会議室で開催され多くの聴講者が訪れ発表者との間で
気軽にディスカッションが交わされており非常に好印象であった.発表内容も充実
しており,実際にシステムを体験できるものからインターネットのデザインやイン
タラクションを研究しているものまで多岐に及びヒューマンインタフェースに取り
組む本学会に相応しいものとなっていた.
著者も “転倒予防のための足裏感覚評価に関する基礎的検討”の一般発表と“白
杖を用いた硬さ知覚における握り方の影響”の対話発表を行った.多くの方々が発
表を聞きに来てくださり,多方面から有益な意見を多くいただき,非常に勉強にな
り今後の研究のモチベーションも高まった.
学会全体の印象としては,非常にアットホームな雰囲気でありながら,発表の行
われた部屋には人が詰めかけ多くの議論が飛び交う様子が見受けられ好印象であっ
た.
次回ヒューマンインタフェースシンポジウム2012は2012年9月4日(火)~
7日(金)にかけて福岡の九州大学で開催される.詳細は以下のURLを参照していた
だきたい.
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