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｜◆ VR文化フォーラム 2015　参加報告
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伊藤 啓一
　今回のVR文化フォーラム 2015 in Tainan は2015年4月25日から27日にかけて，
台湾の国立台南芸術大学にて開催された．台南市は台湾南部の中心地であり，近代
化された台北市とは違った台湾の文化を体験する絶好の場所である．
　台南は国際空港のある台北から新幹線で約２時間の距離にある．台湾新幹線は日
本の新幹線技術が導入されており，車両は700型新幹線の改良型であった．
　台南芸術大学は台南市街地にあり絵画・彫塑・書道の作品展示室が１階にあり，
これらの分野に加え，最新のVR ,CG ,アニメも行う科学芸術大学であった．４階の
会場には，Asiagraph 2014 の優秀作品も展示され，参加者以外の人達も興味深そ
うに鑑賞していた．
　李肇修台南芸術大学校長の挨拶の後，台湾と日本の講師達の講演と，研究成果の
展示が行われた．文化フォーラムはつつがなく進み，同大学の関係者，ボランティ
アの学生達の努力に感激した．休憩時間には地元の茶，菓子，果物を味わえた．ま
た，台湾の関係者と日本の参加者にスリランカ出身者が複数おり，スリランカの人
達の向学心にも感心した．
　26日の午後には市内視察ツアーがあり，媽祖を主祀とする大天后宮，孔子廟，
「国性爺合戦」のモデル鄭成功の廟，オランダ城趾の赤嵌楼を見学した．また，旧
台南愛国婦人会館に立ち寄り休憩と喫茶を，夕刻より花園夜市を楽しんだ． 終了
後各自市内を散策しながら歩いてホテルに帰った．台湾の伝統文化と食事を堪能し
たフォーラムであった．