VR文化フォーラム 2014 in 鹿児島 参加報告
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|◆ VR文化フォーラム 2014 in 鹿児島 参加報告
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谷山 友規(鹿児島大学)
2014年12月12日から12月13日までの2日間,鹿児島大学の稲盛会館(大ホール)・鹿児島県民交流センターにてVR文化フォーラム 2014 in 鹿児島が開催された.VR文化フォーラムはVRの世界を文化や環境,アートの側面から企画されており,昨年に引き続き,鹿児島県と鹿児島県文化振興財団霧島アートの森の主催によるかごしまアートフェスタとのコラボレーションとなっている.今回は様々な地方から研究者・学生などが集まり,参加者は2日間で約80名にのぼった.
1日目にはコンピュータ・ビジョンとグラフィックス分野の最先端研究セミナーとして4件の登壇発表・デモがあり,CV・CG分野における最新の技術や知見について講演がなされた.その中には,ETH Zurichの研究者であるAmael氏やChristian氏による,スマートフォンを用いて3次元復元する大学発ベンチャー技術の解説や,マイクロソフト・リサーチで多くのCGアニメを研究されてきた白鳥氏による,インタラクティブなキャラ・キャラアニメーションのためのユーザインターフェースの開発秘話,また,アメリカ三菱研究所で研究されてきた田口氏による,Kinectを用いたPoint-PlaneベースのSLAMのアプリケーション開発に関する先端的な研究の話など内容の濃いものであった.
2日目には森山朋絵先生(東京都現代美術館)による”技術・芸術・コスモロジー”についてのKeynote講演がなされた.講演では,宇宙×芸術の「宇宙芸術」分野について,東京都現代美術館にて行われた”ミッション[宇宙×芸術]-コスモロジーを超えて”展覧会を踏まえて説明がなされた.
また,同期間内には,かごしまアートフェスタの一環としてメディアアート展示が行われた.東京大学の河口研究室による展示作品は,人の動きによって反応する最先端のメディアアートを出展しており,CGで表現された仮想生物や流体等のダイナミックな変化を堪能できるというものであった.鹿児島大学の川崎研究室による展示作品は,動きのある物体の形状をリアルタイムで撮影・復元を行うハイスピード計測や,HMDを用いたAR体験,シミュレーション環境内の自由な探索が行えるドライビングシミュレータ,Kinectを用いた3Dアニメーションなど一般の方でも楽しめるものであった.
https://www.vrsj.org/events/forum/
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