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2013年3月26日

インタラクション2013 参加報告

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|◆ インタラクション2013 参加報告
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大野敬子(お茶の水女子大学)

インタラクション2013が2月28日から3月2日の3日間で開催された.今回が17回目
の開催となる.会場は,昨年と同じく,お台場の日本科学未来館で行われた.
本シンポジウムでは,一般講演発表,インタラクティブ発表が3日間に分けて行
われた.一般講演発表では,44件中18件が採択され,インタラクティブ発表では,
数件の取り下げを除く164件全てが採択された.
本年度のベストペーパー賞は,大阪大学の岩井秀成氏らによる“レビュー文を対
象としたあらすじ分類手法の提案とあらすじ非表示システムの開発”が受賞した.
これは,ウェブ上のショッピングサイトにて,小説や映画などに対するレビューを
読むとストーリーのあらすじを知ってしまう可能性があることを問題視し,このあ
らすじを非表示にするシステムについて提案している.
インタラクティブ発表では,各日2件ずつ参加者の投票によってインタラクティ
ブ発表賞が選出された.受賞発表は,ディスプレイ上に表示されている物体をタッ
チすることで,実際の物体を動かすシステムや,マルチタッチを利用した複数計算
機間の情報移動を行うシステムなど,どれも大変面白い内容であった.3日目は,
インタラクティブ発表が一般公開され,観光客や親子連れで賑わった.本シンポジ
ウムでは,子供向けのシステムや,わかりやすいシステムなども多く展示されてい
るため,多くの方が楽しんでいたように感じる.また,インタラクティブ発表の会
場では,3日間企業展示も行われていた.こちらも見応えのある展示内容であった.
上記の発表に加えて,1日目は,第2回 Microsoft Kinect for Windows Workshop,
2日目は,Peter Kahn氏による“Interacting with Robots and Nature:
Interaction Patterns as Primitives”と題した招待講演も行われた.
また,昼休みには,参加者が自分のイチオシ本を5分で紹介しあう知的書評合戦
ビブリオバトルや,女性研究者の交流促進を目的としたWomen’s Luncheonなども
開催された.ビブリオバトルでは,インタラクションに関わる書籍というテーマで,
面白可笑しく多くの書籍が紹介された.Women’s Luncheonは,今回初めて開催さ
れたもので,ランチをしながら行う女性限定の交流会である.著者は参加できなか
ったのだが,参加した友人の話では「女性研究者のライフスタイルなどについて話
を聞くことができて良かった.」と好評であったようだ.
インタラクションの公式サイトでは,今回の一般講演発表の様子や過去に発表さ
れた論文などが公開されているので,こちらも参考にして頂きたい.次回開催の詳
細は,未定であるが,公式サイトで案内される予定である.

公式サイトURL: http://www.interaction-ipsj.org/2013/

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