ヒューマンインタフェースシンポジウム2025
西戸秀維(筑波大学)
ヒューマンインタフェースシンポジウム2025は9月10日から9月12日にかけて石川県の金沢工業大学扇が丘キャンパスで行われた.本会議では人と人工物とのかかわりに関する研究発表がなされた. *1
26回目の開催となる今回は討論発表52件,デモ発表49件,対話発表108件の発表が行われた.その他にも学生同士で開発キットを用いてアプリケーション作品を実装し,シンポジウム内でデモを行う学生コンテストSICHIも行われた.SICHIでは28件の作品が発表された.また学会開催期間の最終日である9月12日には学生の交流規格である学生ランチョンが行われるなど,学生の育成に向けた様々な企画も開催された.
討論発表,対話発表ともに多くの人でにぎわい,活発な議論が行われていた.その中でも私が最も印象に残った研究は高橋らによる”スマートフォンの前面カメラとディスプレイを活用した他覚的眼屈折力評価システムの開発”である.この研究では,スマートフォンのディスプレイと前面カメラを用いることにより簡易的に眼屈折力の評価を行うシステムの開発が行われていた.対話発表のなかでは実際に作成された装置を用いてシステムの仕組みなどが詳しく説明されていた.
本会議に参加して自分の研究に近い分野の方々から様々な意見をいただけただけでなく,普段あまりかかわりのない分野の発表や意見を聞くことができ,多くの学びを得ることができた.また,学生同士の交流の場では他の学生の姿勢や考えについても聞くことができて非常に有意義な機会となった.
*1 詳細はhttps://jp.his.gr.jp/symposium/ を参照
















