日本バーチャルリアリティ学会 会員各位
Newsletter 2025年5月号 をお届けいたします．
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日本バーチャルリアリティ学会
Newsletter – 2025年5月号 – ( Vol. 30, No. 5 )
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https://vrsj.org/
< 内容目次 >
１. 報告集
　◆ Intelligent User Interfaces 2025
　　 小栗 芙美果（青山学院大学）
　◆ インタラクション2025
　　 中村 海翔（奈良先端科学技術大学院大学）
２. 学会からのお知らせ
　◆ 主催・共催行事のご案内
　◆ 協賛行事のご案内
　◆ 論文誌に関するご案内
３. 関連情報
　◆ CALL FOR PAPER
　◆ CALL FOR PARTICIPATION
　◆ ニューズレター編集委員会からのお知らせ

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１. 報告集
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｜◆ Intelligent User Interfaces 2025
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小栗 芙美果（青山学院大学）
　今年のIUI2025は，3月24日から28日にかけてイタリアのカリアリにて開催された．
本会議はユーザインタフェースにおけるトップカンファレンスの一つであり，今年
は30回目の記念開催となった．会議の参加登録者数は305名に上り，35の国と地域か
ら多くの人が集まった．開催地であるカリアリは，イタリアのサルデーニャ島の南
海岸に位置し，エメラルドグリーンの海を望むビーチが有名な観光地である．ビー
チの他にも，ローマの遺跡や趣ある旧市街の街並みや，荘厳な大聖堂を見ることが
できた．
　会期初日のワークショップセッションでは，7件のワークショップが行われた．本
会議は翌日25日から3日間の日程で行われ，97件のFull Paper（採択率25%）と5件の
TiiS発表，29件のデモ（41%），27件のポスター発表（47%）が行われた．口頭発表
は2つのパラレルセッションで行われた．また，初日のKeynoteには
Ludwig-Maximilian UniversityのAlbrecht Schmidtが招かれ，“Reality Design:
Shaping Experiences Beyond Interfaces through Human-Centered AI”という題で
講演を行なった．その他にも，2件の基調講演が行われた．
　本会議2日目の26日には，Social Dinnerにて2件のBest Paperが表彰された．Best
PaperにはNuwan T. Attygalle（University of Primorska）らによる
“Text-to-Image Generation for Vocabulary Learning Using the Keyword Method”
と，他1件が選ばれた．Attygalleらによる論文は，外国語の単語学習の際に発音の
似た母国語の単語を紐づけて覚える「キーワード法」をサポートする画像生成アプ
リケーションに関するものであった．
　筆者は28 日のセッションにおいて口頭発表を行った．初めての国際会議での発
表で緊張したが，ライブデモも滞りなく進行し，発表後には多くの参加者が関心を
持って声をかけてくれた．これにより，自身の研究への手応えを感じるとともに，
今後の発表や議論への自信につながる貴重な経験となった．
　次回のIUI2026は，2026年3月23日から26日にキプロスのパフォスにて行われる予
定である．
　IUI2025公式サイトURL：https://iui.acm.org/2025/

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｜◆ インタラクション2025
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中村 海翔（奈良先端科学技術大学院大学）
　インタラクション2025が，2025年3月2日から4日の3日間に渡り，学術総合センタ
ー内一橋記念講堂にて開催された．本シンポジウムは，1997年より毎年開催されて
おり，今年で29回目の開催となる．昨年から新型コロナウイルスの影響を脱し，完
全制限なしのオンサイトでの開催となっていることもあり， 会場には例年を上回る
参加者が集まり，活発な議論や交流が行われた．登壇発表が盛況であったのはもち
ろん，インタラクティブ発表（ポスター発表及びデモ発表）は実際に見て，触れて，
感じるなどの直接五感で味わうことのできる貴重な体験の場であったため，セッシ
ョン時間中は研究者と参加者で白熱した議論が繰り広げられており，会場全体が賑
わっていた．
　発表に関しては，登壇発表25件，インタラクティブ発表284件の多くの投稿があっ
た．このことから，インタラクション分野において高い関心が寄せられていること
が分かり，今後のさらなる発展が期待されるばかりである．
　ここでは，私が注目を寄せた研究について簡単に紹介する．宮城大学に所属する
菅原巧太氏の「筆記情報を用いたデジタルイラストの真正性を保証する手法の検
討」が私の興味関心を引いた．内容としては，生成AI技術の普及により，真正性の
証明が困難となったデジタルイラストに対し，筆記情報を用いた識別機を開発し，
本手法の有効性を検証したというものである．本研究に対して，私は生成AIによっ
て問題視されているところに，真っ向から挑む，デジタルトラストという観点で非
常に面白い研究であると感じた．また，特別講演では，株式会社コーエーテクモホ
ールディングス代表取締役社長であるシブサワ・コウこと襟川陽一氏が「シブサワ・
コウ」のゲーム開発という題目で，登壇された．私事ではあるが，シブサワ・コウ
の大ファンであり，長年ゲーム業界で培ってきた経営の考え方であったり，ゲーム
プロデューサーとして心掛けていることなど貴重なお話を聞くことができたため感
無量であった．
　来年度も3月3日から5日の3日間，同会場にてインタラクション2026が開催される
予定である．今後も様々なインタラクティブな視点での議論及び交流を深める場と
して，本シンポジウムの益々の発展を切に期待する．
　最後に，本シンポジウムをご支援いただいた協賛企業の皆様に対し，心より感謝
申し上げる．また会場内の飲食物，学生の参加費援助などのご協力に関して，ゴー
ルドスポンサーの皆様及びシルバースポンサーの皆様のご支援に対し，厚くお礼申
し上げる．

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２. 学会からのお知らせ
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｜◆ 主催・共催行事のご案内
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■ 第30回日本バーチャルリアリティ学会大会
会期：2025年9月17日（水）～19日（金）
場所：立命館大学大阪いばらきキャンパス

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｜◆ 協賛行事のご案内
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■ SSII2025（第31回画像センシングシンポジウム）
会期：2025年5月28日（水）～30日（金）
場所：東京ビッグサイト
https://pub.confit.atlas.jp/event/ssii2025

■ 第30回計算工学講演会
会期：2025年6月4日（水）～6日（金）
場所：ソニックシティ
https://www.jsces.org/koenkai/30/

■ ロボティクス・メカトロニクス講演会2025
会期：2025年6月4日（水）～7日（土）
場所：山形ビッグウイング・やまぎん県民ホール
https://robomech.org/2025/

■ 第64回日本生体医工学会大会
会期：2025年6月5日（木）～7日（土）
場所：フェニックス・プラザ
https://smartconf.jp/content/jsmbe64/

■ 画像センシング展2025
会期：2025年6月11日（水）～13日（金）
場所：パシフィコ横浜 ホールD
https://www.adcom-media.co.jp/iss/

■ CG-ARTS検定（前・後期）
会期：2025年7月12日（日）・2025年11月30日（日）
https://www.cgarts.or.jp/v1/kentei/index.html

■ マシンビジョン応用に関する国際会議MVA2025
会期：2025年7月26日（土）～28日（月）
場所：国立京都国際会館
https://www.mva-org.jp/mva2025/

■ 第43回日本ロボット学会学術講演会
会期：2025年9月2日（火）～5日（金）
場所：東京科学大学
https://ac.rsj-web.org/2025/

■ 第27回日本感性工学会大会
会期：2025年9月17日（水）～19日（金）
場所：タワーホール船堀
https://www.jske.org/

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｜◆ 論文誌に関するご案内
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https://vrsj.org/transaction/special_issue/

■ 今後の特集予定 2 「つなぐ技術（人・モノ・社会）4」
◆ 申込締切：2025年8月5日（火）
◆ 論文締切：2025年8月12日（火）
◆ 掲載予定：第31巻1号（2026年3月末発行）

■ 今後の特集予定 3 「複合現実感10」
◆ 申込締切：2025年11月10日（月）
◆ 論文締切：2025年11月25日（火）
◆ 掲載予定：第31巻2号（2026年6月末発行）

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３. 関連情報
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｜◆ CALL FOR PAPER
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■ CHI PLAY 2025
Date: October 13-16, 2025
Place: Pittsburgh, USA
URL: https://chiplay.acm.org/2025/
Submission deadlines:
– Work-in-Progress / Doctoral Consortium: June 4, 2025

■ IEEE ISMAR 2025
Date: October 8 – 12, 2025
Place: Daejeon, Korea
URL: https://www.ieeeismar.net/2025/
Submission deadlines:
– Workshops: May 2, 2025
– Doctoral Consortium: June 9, 2025
– Poster Papers/Demos: July 29, 2025

■ ACM SUI 2025
Date: November 10 – 11, 2025
Place: Montreal, Canada
URL: https://sui.acm.org/2025/
Submission deadlines:
– Papers: June 10, 2025

■ ACM VRST 2025
Date: November 12 – 14, 2025
Place: Montreal, Canada
URL: https://vrst.acm.org/vrst2025/
Submission deadlines:
– Paper (Abstract): July 7, 2025
– Paper (all materials): July 14, 2025

■ ACM UIST 2025
Date: September 28 – October 1, 2025
Place: Busan, Korea
URL: https://uist.acm.org/2025/
Submission deadlines:
– Posters / Demos / Doctoral Symposium: July 11, 2025

■ ACM SIGGRAPH ASIA 2025
Date: December 15 – 18, 2025
Place: Hong Kong, China
URL: https://asia.siggraph.org/2025/
Submission deadlines:
– Art Papers: June 23, 2025
– Art Gallery / Emerging Technologies / XR: June 30, 2025
– Courses: July 2, 2025
– Computer Animation Festival: July 13, 2025
– Posters / Technical Communications / Real-Time Live!: August 20, 2025
– Educator’s Forum: August 25, 2025
– Birds Of A Feather: September 1, 2025

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｜◆ CALL FOR PARTICIPATION
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■ CVPR 2025
Date: June 11 – June 15, 2025
Place: Nashville, USA
URL: https://cvpr.thecvf.com/

■ IEEE World Haptics 2025
Date: July 8 – 11
Place: Suwon, Korea
URL: https://2025.worldhaptics.org

■ MVA 2025
Date: July 26 – 28, 2025
Place: Kyoto, Japan
URL: https://mva-org.jp/mva2025/

■ ACM SIGGRAPH 2025
Date: August 10 – 14, 2025
Place: Vancouver, BC, Canada
URL: https://s2025.siggraph.org/

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｜◆ ニューズレター編集委員会からのお知らせ
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ニューズレター編集委員会では，「会議・イベント参加報告」「会員便り」「新製
品情報」を，広く会員の皆様から募集しております．
お問合せ・寄稿先：
日本バーチャルリアリティ学会事務局
office[at]vrsj.org
※ [at]を@に変換下さい．
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[ニューズレター編集委員会]
<委員長> 吉田成朗
<編集長> 藤本雄一郎・田辺健
<委　員> 磯山直也・平尾悠太朗・田井中渓志・脇坂崇平・亀岡嵩幸・堀江新・
青山一真・中村文彦・近藤亮太・大野雅貴・大西悠貴・伊東健一
<顧　問> 柳田康幸・武田博直
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発行者： 吉田成朗
編　集： ニューズレター編集委員会（編集担当：青山一真）
発行日： 2025年5月26日
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