VRクリエイティブアワード2015 参加報告
+----------------------------------------------------------------------+ |◆ VRクリエイティブアワード 2015 参加報告 +----------------------------------------------------------------------+ 羽田 成宏(株式会社デンソー 慶應義塾大学) VRコンソーシアム主催による「VRクリエイティブアワード2015」が,6月6日にデ ジタルハリウッド大学にて開催された.本コンソーシアムは,デバイス/コンテン ツ/メディア/プラットフォームの4つの領域において,VRの認知活動,技術開発, 協働・協創を促すことを目的として設立され,本アワードはその初回イベントとし て,業界を牽引する作品やクリエイターの発掘と認知度向上などを目的とした.VR の研究者である筆者は,ボランティアスタッフとして参加したので,そこから見た 様子を報告する. 当日は,11時に全スタッフが集合し,14時からの展示・デモおよび15時からのア ワード会式に向けて,準備を開始した.併せて12のチームが参加した展示・デモに おいては,定刻を前にして全ての準備が整い,一足早く来場した参加者が既に体験 を始めていた.開始30分を過ぎると,総勢100名以上が会場のカフェテリアに密集 し,一スタッフながら気持ちが高揚するほどの熱気を感じた.紙面の都合上,一つ 一つの作品に触れられないのが心苦しいが,日常にはない姿勢や動きによって体験 するデモが,人気も満足度も高かったように思える.詳細な内容については,文末 のURLを参照していただきたい.
筆者はデモの担当であったので,それとは別フロアで開催されたアワード会場へ はほとんど行く機会が無かったが,司会の市原えつこ氏とペッパイちゃん,錚々た る顔ぶれの審査員の方々,そして満席の参加者によって,独特の空間が形成されて いた.
受賞者の発表後,懇親会が行われた.実用化や製品化という壁をなかなか越えら れずにいる開発者や研究者にとって,VRに対する見方は様々であろうが,全員がこ の場にいることを楽しんでいることが印象的であった.二次会でも密度の濃い交流 が行われ,その後も個別にVR談義が行われていたのは言うまでもない.
筆者としては「すべての体験にVRを」を実現すればよいと考えている.VRのエフ ォートは0%から無限大だ.秋に開催されるカンファレンスに向けて,VRがどのよう に進んでいるのかが楽しみであり,今後もその発展に自分なりの形で貢献していき たい.
http://vrc.or.jp/award/
Category: 学会参加報告
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