HOME » ニュース » コロナ禍におけるVR学会の貢献-VR学会会長からのメッセージ
2020年6月23日 | ニュース

コロナ禍におけるVR学会の貢献-VR学会会長からのメッセージ

日本バーチャルリアリティ学会 大須賀美恵子会長より、下記3点のお願いとお知らせを含むメッセージが届いております。

  • 第25回大会について
  • 研究活動について
  • 公式YouTubeの立ち上げについて

以下ご覧ください。


日本バーチャルリアリティ学会会長 大須賀美恵子

Vol.25 No.1の会長就任挨拶にも書かせていただきましたが,今こそ, VR(AR,MRも含めて)の出番です.幸い感染の爆発的拡大は抑えられ,Stay Homeは解かれましたが,いつ第二波,第三波が来るとも限りません. Stay Home で見えてきた人々の生活や働き方の意識変化をAfter Coronaの反動でつぶしてしまうのではなく,With Coronaで発展させ改革につなげる大きな潮流に日本バーチャルリアリティ学会(以下,VR学会)も貢献できればと考えます.

お知らせとお願いが3つあります.
一つ目は,第25回大会についてです.理事会と実行委員会の協議の結果,予定していた大阪での開催は延期し,すべてオンラインで予定どおりの期日で実施することにしました.理事会と大阪大会の実行委員会を主とした有志が結束してこの大会を盛り上げます.通常の発表の場の提供だけでなく,VR学会×オンラインならではのワクワクする企画を公募します.ぜひ論文発表,企画提案,大会参加を前向きにお考え下さい.
詳細はhttps://conference.vrsj.org/ac2020/をご覧ください.

二つ目は,研究活動についてです.本学会では,VRの本質となる人の特性を調べる基礎研究,開発したシステムの評価など,人を対象とした研究が多く行われています.研究活動再開にあたり,直接接触や機材を介した接触が避けられない場合があります.文科省の指針や所属組織の倫理委員会(に準じる部署)の指示・判断に従い,十分なリスクマネジメントを実施した上で,活発な研究活動を実施されることを望みます.一方で,この機会に,研究対象者と接さずにできる実験,たとえばリモート実験やIoT・スマートフォンなどを活用したデータ収集など人を対象とした研究の新たな手法が提案されることを期待しています.

三つ目は,VR学会からの発信力を高めるための公式YouTubeの立ち上げについてです.
ここには,学会からの提案や情報提供だけでなく,学会員の組織や個人から寄せられるお役立ち情報を集めます.日常生活に役立つTipsから研究情報まで幅広い情報を募集します.詳細は,Googleフォームを御覧ください.

禍を転じて福となす.新型コロナ感染症で失われた命,数々の禍が起こりました.取り戻せないものがあるのは承知の上で,それらを乗り越えて,よりよい生活,社会に向けて踏み出しましょう.

2020年6月23日 | ニュース