HCI International 2011 参加報告
+----------------------------------------------------------------------+ |◆ HCI International 2011 参加報告 +----------------------------------------------------------------------+ 田中 貴紘(東京農工大学) HCI International 2011は,2011年7月9日から14日にかけてフロリダ州オーラン ドにあるHilton Orlando Bonnet Creekにて開催された.今回のHCI International は,ヒューマンインタフェースシンポジウム(ヒューマンインタフェース学会)や 4th International Conference on Virtual and Mixed Realityなどの10件の会議と ジョイントで開催され,6日間の開催期間中には,世界67カ国からの4,000を超える 応募の中から採択された,1318件の口頭発表と232件のポスター発表が行われた. 公式プログラムによると,1,800名を超える参加があった模様である. 基調講演は,メリーランド大学教授で,全米技術アカデミーのメンバでもある Ben Shneiderman氏による"Technology-Mediated Social Participation: The Next 25 Years of HCI Challenges"であり,YoutubeやTwitter,Facebookを挙げ,災害 応答やヘルスケア/ウェルネス,エネルギー事業などの国家の最優先事項に対し, 今後ソーシャルメディアを活用していく可能性について言及されていた. HCI Internationalでは,多くのセッションが連日行われていたが,著者はHCI・ HRIに関連したセッションを中心に参加した."Conversational Robots in HCI"と 題されたセッションでは,人とヒューマノイドロボットやアバタとの会話に関する 研究について紹介された.例えば,"An Experimental Study of the Use of Multiple Humanoid Robots as a Social Communication Medium"では,駅に設置し たペアのロボットと駅利用者とのコミュニケーションを分析しており,また, "User Modeling through Unconscious Interaction with Smart Shop"では,店舗 全体を一つのロボットと捉え,顧客情報の扱いから個人ユーザへの推薦等のサービ スを行うシステムが報告されていた. "Communication Enhancement"セッションで は,対面での複数人会議の記録を,発話音声と映像に加え,参加者の視線の移動か ら発言に対する態度を推定し,併せて記録する"Multimodal Conversation Scene Analysis for Understanding People's Communicative Behaviors in Face-to-Face Meetings"などの報告がなされた.著者も作業中の忙しさを推定し,情報提示タイ ミングやユーザ同士のスムーズなインタラクション開始を支援するエージェント "Interaction Mediate Agent based on User Interruptibility Estimation"につ いて報告させて頂いた.また,"Embodied Interaction and Communication"セッシ ョンでは,身体性を持ったアバタを用いたコミュニケーション研究に関する報告が され,会話活性度推定に基づく,頷きを利用した仮想聴衆システム"A Virtual Audience System for Enhancing Embodied Interaction Based on a Conversational Activity"などの報告がなされた. HCI Internationalにて発表される内容は,非常に広範囲の研究領域をカバーし ており,普段は参加することのない分野に関しても聴講する機会が得られ,短期間 ではあるが非常に密度の濃い日々を過ごすことができた.なお次回は,2013年にラ スベガスで開催される. 関連サイト:http://www.hcii2011.org/
Category: 学会参加報告
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