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2015年4月27日

3DUI 2015 参加報告

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|◆ 3DUI 2015 参加報告
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高下 昌裕(電気通信大学)
 今年で10回目の開催となるIEEE 3DUI(IEEE Symposium on 3D User Interfaces)
がIEEE Virtual Reality(3月23日~27日)と併催される形で3月24日,25日の2日
間に渡り開催された.シンポジウムは仏国南部のアルルにあるアルルコングレスセ
ンターで行われた.会場のあるアルルは円形闘技場,古代劇場など古代から中世に
かけての遺跡が数多くあり歴史的情緒あふれる街であった.
 シンポジウムでは1件のKeynote,12件のFullpapers,11件のTechnotes,26件の
posters,7件の3DUI ContestがIEEE VR2015のTutorialsやWorkshopsと並行して行
われた.本年度のLongpapersの採択率は32%,Technotesの採択率は30%であった.
初日のKeynoteではニュージーランドのカンタベリー大学HIT Labのディレクターの
Mark Billinghurst氏による “The Reality of Augmented Reality: Are we there
yet?” と題する講演が行われた.講演ではAugmented Realityについてのこれまで
の歴史,そして今後の課題についての話が行われた.
 Papers及びTechnotesは2日間を通して,Locomotion,Applications,Navigation,
Stereoscopic Vision & Calibration,Fingers & Touch,Selection &
Manipulationの6セッションで発表が行われた.Best Paperに選ばれたのはEmilie
GuyらによるLazyNav: 3D Ground Navigation with Non-Critical Body Partsとい
う発表であった.これは体を傾けたり,捻ったりと肩や胸を3D空間での移動のジェ
スチャとして利用することで,手のような身体の重要となる部分を用いたインタラ
クションを阻害しない3D空間移動の手法に関する研究であった.またBest Technotes
に選ばれたのはDavid ScherfgenらによるA Robust Inside-Out Approach for 3D
Interaction with Large Displaysという発表であった.これは大型スクリーンな
どに対し,ポインタを利用する際に同時にマーカをスクリーン上に映し,それを認
識することでスクリーンとのインタラクションを行えるポインタ技術に関する研究
であった.また発表では実際にスクリーンに対してデモンストレーションが行われ,
その際会場からは拍手が沸き起こった.
 来年のIEEE 3DUIは米国サウスカロライナ州グリーンビルにて,例年同様IEEE
Virtual Realityと併催される予定である.
http://3dui.org/

3DUI 2015

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