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2015年3月30日

インタラクション2015 参加報告

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|◆ インタラクション2015 参加報告
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井手口 裕太(大阪大学)
 インタラクション2015は,3月5日(木)から3月7日(土)にかけて3日間開催された.インタラクションは,1997年より毎年開催され今年で19回目の開催となる.今年は,昨年と異なりお台場の日本科学未来館(一般講演)と東京国際交流館(インタラクティブ発表)の両会場にて開催された.本会議では,一般講演発表とインタラクティブ発表が3日間行われた.一般講演発表では,厳正な審査の結果16件が採択され,インタラクティブ発表の件数は212件であった.インタラクティブ発表では,全体の約20%にあたる45件がPC委員会によってプレミアム発表に選抜された.また,一般講演発表やインタラクティブ発表概要説明はニコニコ生放送で中継された.
 インタラクティブ発表では多くの人達が,各デモを体験し,活発な意見を交わしていた.特に人気のあるデモでは,順番待ちの列ができるなど,にぎわっていた.また,1日目に比べ,2日目の方が参加者の数が多く,会場内は人が密集している状態であった.3日目はインタラクティブ発表が一般公開され,天気が悪かったにも関わらず親子連れなどで賑わった.インタラクティブ発表では,デモの内容ごとに部屋が分かれており,明るい部屋ではポスターが見やすく,暗い部屋では光を用いたデモがきれいであった.
 上記の発表以外にも,2日目に,Prof. Dr. Patrick Baudischによる「Moore’s Law meets Interactive Fabrication」という題目の招待講演や,Women’s Luncheonが開催された.
 本年度のベストペーパー賞には,鹿児島大学の米倉梨菜氏らの「点と線と面のランドマークによる道路地図に頼らないナビゲーション・システム」が受賞した.また,インタラクティブ発表賞は,PC委員推薦(プレミアム発表から選抜)と参加者が各日3件の投票を行う一般投票によるものがあり,重複もあるがPC委員推薦から8件,一般投票から7件が受賞した.
 インタラクション2015の公式サイトでは,一般講演発表やインタラクティブ発表のカタログや過去のアーカイブなどを見ることができるため,ぜひ参照されたい.次回開催の詳細な日程等は未定であるが,今後公式サイトで告知される予定である.

http://www.interaction-ipsj.org/2015/

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