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2013年8月26日

SIGGRAPH 2013 -Emerging Technologies- 参加報告

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|◆ SIGGRAPH 2013 -Emerging Technologies- 参加報告
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 山野真吾(電気通信大学)

 SIGGRAPH2013はアメリカ・アナハイムのAnaheim Convention Centerにて2013年
7月21日から25日の5日間に渡り開催された.SIGGRAPHは世界最大のコンピュータ
グラフィックスとインタラクティブ技術の国際学会および展覧会である.中でも開
催期間中,同分野の最新研究が展示されているEmerging Technologies(以下,
ETech)は,実際に最新の技術を体験できるため多くの参加者が訪れる.ETechの出
展者は1日8時間30分(最終日のみ半日)の間,デモンストレーションを行える状態
を維持し,訪れる参加者に対してわかりやすい説明を要求される.また,E-Techは
様々な職種や国籍の参加者に展示を直接体験してもらえるため,良いフィードバッ
クを得られる場所と言える.
 今年のE-Techの展示発表は17件だった.海外からは14件あり,Disney Research
の空気のリングを任意方向に射出することにより,特別な器具の装着無しに物理的
なフィードバックを与えることを可能にする“AIREAL”やKAISTの両面タッチパネ
ルを用いてパネル越しのインタラクションを可能にする“TransWall”が注目を集
めていた.中でも,同年に開かれたCHI2013でベストペーパーを受賞したMicrosoft
Researchの“IllumiRoom”は特に参加者の興味を集めていた.これはテレビ画面の
周囲に画面と連動する映像を広げることで映像への没入感を助長させるものである.
 一方,日本からは,東京大学の高速移動する物体を高い精度でトラッキング可能
にする“VibroTracker”や,表情フィードバックを用いて感情を任意状態に変化さ
せることを目的とした“Incendiary Reflection”が展示され注目を集めていた.
中でも電気通信大学の水面に映像を投影することにより,映像を擬似的に水中に沈
めたり,掬い上げるなどの映像と身体を一体化したインタラクションを可能にする
“AquaTop Display”は特に強い存在感を示し,今後の可能性を感じさせた.
 次回のSIGGRAPH2014はカナダ・バンクーバーで開催が予定されている.

http://s2013.siggraph.org

Category: 学会参加報告

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