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2012年9月26日

ヒューマンインタフェースシンポジウム 2012 参加報告

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|◆ ヒューマンインタフェースシンポジウム 2012 参加報告
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坂本 登(東北大学)

 ヒューマンインタフェースシンポジウム2012FUKUOKAが2012年9月3日~7日の4日間,
九州大学大橋キャンパスにて開催された.
 ヒューマンインタフェースシンポジウムは国内のHuman InterfaceやHuman-human
Interactionを研究領域とする研究者が集まるシンポジウムとして,1999年に開始さ
れ,今年で14年目を迎える.
 本シンポジウムでは,開催場所が九州芸術工科大学の発祥の地である大橋キャン
パスであることや,スローガンが「九州から発信するデザイン戦略」であったこと
から,1日目の様々なデザインに関する講習会や映像ディレクターの江口カン氏によ
るコミュニケーションデザインに関する講演など,デザイン戦略に因んだラインナッ
プであった.特に,江口氏の講演では会場全体に笑いが起こるなど,非常に興味深
く充実した内容であった.また,参加人数は500名,一般発表は160件,対話発表は
70件と盛大に行われた.
 一般発表は前年度同様,2~4日目に4セッション並行して行われており,発表内容
も,行動計測,ユーザビリティ,医療・福祉,レジリエンス,コミュニケーション
支援など幅広くヒューマンインタフェースの関わる分野の研究が紹介され,多くの
活発な議論がなされた.
 また,対話発表は2日目に開催され,多くの聴講者が訪れた.発表内容が充実して
おり,デザインやインタラクションを研究しているものなど多岐に及んでいた.実
際にシステムを体験できるものも多数あり,ヒューマンインタフェースに取り組む
本学会に相応しいものとなっていた.また,聴講者と発表者の間での質疑応答や,
発表者が自由にフィードバックを受けるなど,非常に活発な意見交換が行われてい
た印象であった.
 著者もコミュニケーション支援のセッションで一般発表を行った.その際には,
多くの方々が発表を聞きに来ていただいた.また.質疑応答では,多方面から有益
な意見を多くいただき,非常に勉強になり今後の研究のモチベーションも高まった.
 次回のヒューマンインタフェースシンポジウム2013は2012年10日~13日にかけて
東京の早稲田大学で開催される.詳細は以下のURLを参照していただきたい.

URL: http://www.his.gr.jp/

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