SIGGRAPH ASIA 2022
三浦 悠輔(早稲田大学)
今年のSIGGRAPH Asiaは12月6日から9日にかけて,韓国の大邱(Daegu)にて開催された.SIGGRAPH Asiaは今年で15回目の開催となるコンピュータグラフィックスおよびインタラクティブテクニックの分野を扱う国際会議であり,今回は52の国と地域から3000人以上が参加した.開催地である大邱はソウル,釜山についで韓国第3の都市とも言われており非常に賑わった街であった.
投稿数はPosterが109件,Technical Communicationが42 件,Technical Paperが407件(昨年と比較して50%増加)であり,採択数はそれぞれ55件,20件,150件であった.さらにTechnical Paperのうち97件はJournal Paperとして採択され,会議の1日目にはこれらの論文の中から Technical Papers’ Best Paper Awardが4件発表された.うち1件は東京大学の諸戸雄治氏らのConstant Time Median Filter using 2D Wavelet Matrix”が受賞した.この研究ではWavelet Matrixを2次元整数列に拡張することで,メディアンフィルタの大幅な高速化を実現している.
筆者は7日から9日において,視覚障害者がスキーシミュレータを用いたスキートレーニングを行うための聴覚フィードバックの探究についてのポスター発表を行った.特に7日は多くの人がポスターセッションに集まり,活発なディスカッションを行うことができた.実際に発表を行ったことで英語力や発表内容など様々な反省点が見つかり,非常に貴重な経験を積むことができた.
また7日の夜にはReceptionが開催され沢山の料理やお酒が提供された.イベントではアイドルやDJがパフォーマンスを披露し,多くの人々が音楽に合わせて踊っており大いに盛り上がりを見せた.また日本だけでなく海外大学の学生とも交流することができ,また国際会議に参加したいと強く思うきっかけとなった.
2023年のSIGGRAPH Asiaはオーストラリアのシドニー(Sydney)にて,2024年は東京にて開催される予定である.
公式サイト:https://sa2022.siggraph.org/en/