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2016年9月26日

ヒューマンインタフェースシンポジウム 参加報告

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|◆ ヒューマンインタフェースシンポジウム 参加報告
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小室喬平(東京農工大学)
 2016年9月6日から9日にかけて,ヒューマンインタフェースシンポジウム2016が
東京農工大学小金井キャンパスにおいて開催された.今回で18回目となる本シンポ
ジウムの今年のテーマは「明日への扉」であった.日々変化するコンピュータなど
の道具と人をつなぐ未来のHIについて,134件の一般発表,51件の対話発表の他に,
ワークショップ,招待講演などが盛大におこなわれた.
 7日から9日までおこなわれた一般発表では,知覚・認知,生理・心理に関する特
性の研究成果,人の行動のモデル化や,昨今普及しているスマートデバイスを利用
した高齢者支援システムの提案,日々変化するコンピュータデバイスに適応した新
たな入力インタフェースの提案,最近話題であるVR・ARやエンタテインメントに関
する研究など幅広い内容の発表がおこなわれた.また,今回のシンポジウムでは各
発表に対し,参加者がコメントや意見を書き込んで投稿することができる議論・交
流支援サイトが設置されており,発表終了後も意見,質問などの議論が活発におこ
なわれた.笹川氏ら(お茶の水女子大学)のRFIDタグの検出履歴を用いた物探し支
援手法「貼るだけ探索」といった,ユニークな着想の研究もみられた.7,8日には
ポスター,デモによる対話発表がおこなわれた.特に,8日におこなわれたデモ発
表では,岡崎氏ら(文教大学)の歩容フィードバックシステムのように筆者が体験
したくなるようなシステムが展示されていた.対話発表では実際に参加者らがシス
テム等を見ることで,それに基づいた意見や質問,発展性についてのコメントなど,
より有意義な議論がおこなわれた.
 8日には山田誠二氏(国立情報学研究所)と浮川和宣氏(MetaMoJi)による2件の
招待講演がおこなわれた.山田氏からは現在注目されているAIと人間とを自然に結
ぶためのHIについて講演がおこなわれ,社会におけるAIと人間の立ち位置と考え方
について,興味深い内容を聞くことができた.浮川氏からはリアルタイムで変化す
る現場に対応したドキュメント処理について講演がおこなわれ,デモを交えた講演
を聞くことができ,非常に貴重な経験となった.
 次回のヒューマンインタフェースシンポジウム2017は,2017年9月4日から7日に
かけて,大阪工業大学で開催される.

http://www.his.gr.jp/

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